軸先の納品後の話し

軸先の納品後の話し

4月最初の昨日は先月に納品した軸先(掛け軸に使う飾り)を使ってくださった中村寿生さんの個展最終日でしたので春の景色と桜を楽しみながら見に行ってきました。

※今までの軸先制作工程を詳しく知りたい方は記事の下方に記載されている関連記事をご覧ください。

                
少し遠回りになってしまいますが山を越えて行くルートを選択しました。桜が至る所で満開に咲いていて丁度良いタイミングで、楽しみながらドライブをしてきました。一般的に目にするソメイヨシノという品種より山の中には山桜が咲いていて、赤い葉と淡い花色のコントラストがとても綺麗でした。
                
峠を越えて山の向こう側の平原が見えるはずなのですが、春霞でぼんやりとしか確認できませんでした。広葉樹の黄緑色の新芽も綺麗ですが、針葉樹の青み掛かった深緑が眼の奥底にずっしりと、じんわりと広がってきて心地よい景色だとおもいませんか?

                
除草はしていないけれど、毎日農作業のために車で行き来した轍に草は一本も生えていない。積み重ねがそういう結果になっただけなのだけど自分の人生にも重ねてみたくなる(笑) 隣の栗の木が黒々としていて下草のグリーン色の対比が綺麗ですね。

ギヤラリーに到着後、中村さんと雑談をしていた中で軸先が好評だったとお聞きしてホットしました。今回が2回目の制作だったのですが新たに試みた事などあり実際に掛け軸と色彩が合うかどうかかなり不安がありました。

展示してあった掛け軸や板絵などの写真

     

     

      

     

       

      

      

中村寿生 個展「自画自賛展」の掛け軸に使ってくださった軸先

     

     

今回の展覧会は2011年の東日本大震災の後に放射能問題から感じた物事を地域の方々(主にお母さん方)と共有、意見交換のために中村さんご夫婦が発行していた新聞「おおきく」の中で記載されていた父親観点のメッセージ「父チャンのぼやき」が人気になり、最終60話をもって本を出版する事になりました。その本の挿絵の中でいくつか抜粋したものを掛け軸として描いたそうです。本の内容は日本画家、大学准教授でありながら米や野菜作りをして、色々なプロジェクト活動もされされている地域密着型の中村さんの知識やぼやきがギュッと詰まった面白い本です!まだ全部は読みきっていないので、しばらく読書の時間が増えますね(笑)

中村寿生(なかむらとしお)日本画家。1969年長野県生まれ。東京芸術大学日本画専攻、博士課程満期退学。2004年茨城県利根町の古民家に移住。足利古建築アートプロジェクト「和紙でくるむ家」、文間楮ー利根町で育てる紙の木プロジェクトなどでも活動。文星芸術大学準教授。

   

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